迷った挙句に打ったワクチン
新型コロナが世界を一変させてからもうすぐ2年が経つ。
NHKの特設サイトを見ると、10月10日17時時点で世界の感染者数は237,578,162人、死者は4,847,462人。同じサイトの情報によれば、日本では、10月10日18時30分時点で感染者数が1,711,370人、死者数が17,954人だそうだ。日本の人口を1.258億人だとすれば、現時点で全人口の約1.3%がこのウィルスに感染し、約0.01%が死んだことになる。この数字を多いとみるか少ないとみるかには多々議論はあるのだろうが、このウィルスがなければ失われることのなかった多くの尊い命が奪われていることに変わりない。
そんななかで救世主として登場したのがワクチンだ。最初にこのウィルスのワクチンを開発したのはどこの国だったか忘れてしまったけれど、世界中で開発競争が繰り広げられた結果、日本でも早々にいくつかのワクチンがスピード承認されたのだ。今現在、日本で承認されているワクチンは3つ。米ファイザー製のmRNAワクチン、米モデルナ製のmRNAワクチン、英アストラゼネカ製のウィルスベクターワクチンの3つだ。
世界中でワクチンや治療薬の開発が繰り広げられているようなので、日進月歩、千変万化なのだろうけれど、今のところ自分の身を守る大きな手段として日本ではこのワクチン接種を国策として推進している。
果たして、このワクチン、大丈夫なんだろうか?
もちろん、国は「大丈夫だ」と言っている。僕のかかりつけ医も「大丈夫だ」と言っている。発症の予防効果はファイザー製で95%、たとえ感染したとしても重症化を予防できるそうだ。
結果、僕はこの9月にファイザー製のワクチンを規定通り2回打った。だから、今さら何を言おうがどうしようもなくて後の祭りではあるのだけれど、本当に打つべきだったのかどうかは今でもよくわからない。いや、打たないほうがよかった(打たなくてもよかった)のかもしれないと、内心思っている自分がいる。
新型コロナで死ぬこととワクチンで死ぬことを天秤にかけた
科学的な天秤ではない。あくまで気持ち的な天秤でしかない。
日本では、今日現在、第5波が過ぎ去った。またこの冬には第6波が来るのではないかと言われている。東京をはじめとした主要都市では度重なる「緊急事態宣言」に疲れ果て、僕自身も虚しさを覚えるほどである。
ワクチンを打たなくてコロナで死んだら、ワクチンを打たなかったことを後悔するだろう。ワクチンを打ってワクチンに起因する何かで死んだらワクチンを打ったことに後悔するだろう。
つくづく、自分が、イヤになる。
そう、こんな気持ちで僕はワクチンを打ったのだ。
つくづく、自分が、イヤになる。
ブースター接種は打たない
そもそも、「mRNAワクチンって何?」と聞かれても僕は明快に答えられない。
mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンやウイルスベクターワクチンでは、ウイルスのタンパク質をつくるもとになる遺伝情報の一部を注射します。人の身体の中で、この情報をもとに、ウイルスのタンパク質の一部が作られ、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。
ファイザー社及び武田/モデルナ社のワクチンはmRNAワクチンと呼ばれ、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の設計図となるmRNAを脂質の膜に包んだワクチンです。このワクチンを接種し、mRNAがヒトの細胞内に取り込まれると、このmRNAを基に、細胞内でスパイクタンパク質が産生され、そのスパイクタンパク質に対する中和抗体産生や細胞性免疫応答が誘導されることで、新型コロナウイルスによる感染症の予防ができると考えられています。
※引用:厚生労働省「新型コロナワクチンQ&A」2021.10.12.検索
つまるところ、遺伝情報を操作してウィルスからの攻撃を防ぐというある意味でとても画期的なワクチンなわけで、人間が人間の遺伝情報を操作するという、見方を変えれば本当に恐ろしい時代になったなとも思うわけである。
そして、この引用の最後に「~予防ができると考えられています。」とあるように、国策として推進している国自体、少なくとも現時点ではこのワクチンの効果を断定できていないのだ。一方、イスラエルやアメリカではこのワクチンのブースター接種がはじまっている。いわゆる3回目の接種だ。日本でもブースタ接種の議論は進んでいるようで、どうやら年内にははじまるようなことも言われている。
しかし、国を変えれば北欧のフィンランドやデンマーク、スウェーデンでは、今月に入ってから米モデルナ製のワクチンの若年層の接種を中止した。心筋炎や心膜炎などの副反応のリスクが高まることが原因という。各国のこの足並みの揃わなさがまた怖い。
ところで、いまだに、なぜ「副作用」ではなく「副反応」なのか。それさえもろくにわかっていない僕でした・・・。
【おわり】