午前
10月22日(日)、7時30分起床。なんだか魘されていた気がするけれど、よく寝てしまった。歯を磨いて顔を洗って朝の準備。晴れている。
8時、朝ごはん。正直、お腹がはっていて食べたくない。昨夜、食べすぎたのは間違いない。
8時45分、朝ごはん後に「桂の湯」に入ってきた。川に面したこのお湯もまた良かった。もう10月も下旬にさしかかっている。露天風呂から眺める木々は赤く黄色くなりつつあり、時おり吹く風で舞い落ちる色づいた木葉がまたなんとなく郷愁を誘った。幸せな人生だと思う。すでに十分幸せな人生だと思う。これ以上望んではいけない人生なんだと思う。人生も半分を終え、あと半分生きることができるかもわからないけれど、どう生きるか。生き方、生き様に想いを馳せる 。
良い温泉、良い宿だった。
10時、宿を出た。宮沢賢治資料館に行ってみたかったけど、あと1キロの地点で考え直し、時間がないのでまた今度。遠野に向かった。河童で有名な遠野。柳田國男の『遠野物語』の遠野だ。
11時15分、遠野に着いた。河童淵というところを30分くらい散策した。ずっと昔に亡き父と訪れた記憶があるような。何か思い出すことができるかと思ったけれど、思い出すことはできなかった。
11時50分、一路、中尊寺へ。渋滞もなく気持ちの良いドライブだった。車から眺める奥羽山脈の山々は雪を抱いていた。昨日からの寒波で山の上は雪だったのだろう。この日も時おり時雨模様になり、もうまるで冬の空だった。昼間でも気温は10℃いくかいかないか。外は寒い。一昨日泊まった夏油温泉や須川の山々は雪だったかもしれない。
13時、中尊寺に着いた。日曜日だしもっと混んでいるかも思っていたけれど、意外に人は少なかった。ここもその昔、家族旅行で訪れたような記憶がある。記憶違いではないと思うけれど、参道や境内を歩いてもやはりまったく思いだせなかった。
金色堂も拝観した。
14時、一ノ関駅に向けて出発。中尊寺から一ノ関駅は20分くらいだ。近い。
昼
14時30分にはレンタカーを返却。お昼を食べていなかったので、「大福屋」というお店へ。名前の通り、大福やお餅がウリなのだけど、中華そばやうどんもある。それが美味しいらしいのだ。
大人気のようで中華そばは売り切れだったけど、力うどんを頼んだらこれがまた美味しい。お客様も引っ切り無しで、中華そば目当ての人も多く、売り切れと聞いて残念そうに帰っていく。気になる「大福屋」の中華そば。次こそは食したい。お雑煮も美味しそうだった。
午後
15時48分、一ノ関駅発やまびこ66号に乗車。グリーン車しか予約がとれずグリーン車で帰る。指定席は全て満席。本当に混んでいる。
読書をしながらほぼ寝てしまった。気づいたら大宮で、大宮から東京まではしっかり読書をした。あともう少しで『堀部安兵衛』も読み終わってしまう。おもしろい。
18時20分、定刻通り東京駅に着いた。久しぶりの東京の空気は騒々しい。自分にあっているのか、あっていないのか。わからない。このままここで生きていくべきなのか。どこでどう生きるか。果たしていかに。
19時15分、最寄りの駅に到着。100円ショップで買いたいものがあったので、出張の荷物を抱えたまま買い物をして帰る。
19時45分、帰宅。即、イモリたちにエサをやる。みんな元気そうで良かった。ビオトープの水草たちの様子もスマホの明かりで観察する。タヌキモは殖芽をつけはじめていて、ここ数日の寒さを物語っているようだ。
夜
20時30分、稲庭うどんを茹でて軽めの夕食をとりながら、水草の本を読みながら、今回の仕事で採取してきた水草たちのしつらえをかんがえる。そうこうしているうちにあっという間に22時になってしまった。
ソイルを取り出そうとしたら、ビオトープ道具を入れているケースのなかで何かよくわからない液体が漏れていて悪臭を放ち、それを片付けるのにも時間を要してしまった。
22時から今回採取してきた水草たちのしつらえを敢行。もはや我が家のバルコニーにビオトープを置くことの出きる場所はなく、室外機の上に100円ショップで買ってきたケースを置いて、そのなかで水草を育てることにした。本当は室外機の上に何か乗せてはいけないことなどわかっている。それでも仕方ないのだ。
なんだかんだ24時を過ぎてしまった。まだやらなければいけないことがあるけれど寝る。おやすみなさい。
【おわり】
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