子どものこと、自然のこと、日々のこと、自分のこと。

自然保護の社会実装をテーマに学会発表。ひとり異質だったけど、ポジティブに捉えよう。

アウェイな学会発表

僕はいわゆる文系出身である。数字は嫌いじゃないけれど、数学、物理、生物、化学などとは縁遠い学生時代を過ごしてきた。先日、そんな僕が理系の学会に呼ばれて発表した。

なんとなく予感はしてたけど、なんだか1人、浮いていた。僕の周りの人たちは、お世辞にも僕の発表を褒めてくれて嬉しかったけど、浮いていたのはきっと気のせいではない。

学会はひとつのコミュニティだ。参加者はほぼほぼ全員が同じようなバックグラウンドを持ち合わせた人たちだろう。そんななか僕はひとり、誰も知らない学校に転校してきた転校生、そんな気分だった。

テーマは生物多様性情報の社会実装

僕はそのテーマを自然保護の社会実装に置き換えて発表した。ほとんどの発表者が文字やグラフでぎっしりの発表資料をつくるなか、僕はあっさり。もともと「生物多様性情報」の専門家でもないので、仕事で担当している自然保護の「社会実装」を意識して発表内容も人の暮らしに寄せてみた。

ただ、どうやら社会実装の考え方が違っているのか、その段階が違っていたのか。研究者やその関係者の人たちの社会もそれはまたひとつの社会だとは思うけれど、少なくとも僕が知ってる社会とは壁を感じた。

いや、研究はまったく否定しない。むしろ科学はとても大切で、正しい社会実装には絶対に欠かせない。ともすると暴走しがちな僕たちの社会実装を科学の力で修正してもらう必要は確かにある。

だからこそ今回のセッションはものすごい意義のあるテーマだったし、そこに学会員でもない僕がいたことは、もしかしたら何かしら違った風を吹き込めたのかもしれない。そうポジティブに捉えておこうと思う。

準備不足、否、力不足

いやしかし、対企業ではそれなりに慣れている発表も、「学会」というだけでなんとなく雰囲気に負けそうになった自分はまだまだだった。ロジックや資料づくりには相変わらずチームメイトに助けられた。心からの感謝しかない。1人では絶対に無理だった。

今回、普段とは趣を異にするテーマを与えられて発表することになり、やはり自分の頭のなかで理解やその整理がないと、言葉やカタチにできないなと改めて実感。たった15分の発表だったけれど、発表資料をつくるのに費やした時間は1日以上。同じように苦しんでいた市民向けのカレッジでの司会や企業でプレゼンをし始めたばかりの昔の自分を思い出した。

自分の頭の整理や理解が遅いということもあるかもしないが、どんなことも自分のなかでしっかり落し込めるまで何度も何度もやることが大切。いつまでも基本を大切にしないといけない。

【おわり】

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