子どものこと、自然のこと、日々のこと、自分のこと。

クリスマスパーティとサクマ式ドロップス。

クリスマスパーティ2022

2022年、令和4年ももう残すところ1ヶ月だ。そんな12月3日(土)、4歳の君はお友だちの家でクリスマスパーティだった。実は僕もクリスマスパーティだった。そう、この日、我が家はクリスマスパーティな1日だった。いや、正確にはそうなるはずだった。 

僕のクリスマスパーティは前日に中止になった。大学時代の部活の先輩に誘われたのだけど、その先輩が新型コロナになったという。主催者が陽性になってしまったらそれは仕方ない。 

いや、出張が続いていたし、翌日も仕事だった。正直、中止になってくれて嬉しかった。疲れがたまっていたし、家でゆっくり休みたかった。というのが本音だった。 

4歳君のクリスマスパーティは予定どおり開催。お友だちのお家に行く直前までお昼寝していた君は準備もうだうだ。 

出発の段になって「うんち」と言い出すところがまた流石だ。他人の家でうんちをしたくないからナーバスになってしまう君。結局、うんちは出ず。元気に出発していった。 

サクマ式ドロップス

23時30分頃に帰ってきた君はとても楽しかったようだ。うんちのことなどけろっと忘れて楽しんできたようで何よりだ。 

そして、なんと、プレゼント交換でお友だちがくれたのが「サクマ式ドロップス」だった。しかも、火垂るの墓バージョン。 

サクマ式ドロップス

いやはや、つい先日、「サクマ式ドロップス」の製造元である佐久間製菓が廃業するというニュースが流れ、サクマ式ドロップスが高額で転売されていると話題になったばかりだった。 

だから、ビックリしてしまったのだ。まさかのサクマ式ドロップスが目の前にある。どうやら君のお友だちのパパが、そのニュースを見るなり買いだめしたらしい。 

すごい行動力と言うべきなのか。いやはや、すごい。僕には真似できない。というか、そんな時間が残念ながらない。 

完全な状態で保管できていたらプレミアがつくだろうか。と、ふと思うも、すでに4歳の君は蓋をこじ開けて食べていた。さすが君だ。君にとっての価値はプレミアがつくことではないのは当然なのだ。 

ところで、サクマ式ドロップスは、僕にとっても懐かしい。子どもの頃、ドロップスと言えばこれだった。最近は類似のドロップスが出回っているようだけど、ドロップスと言えばこのサクマ式ドロップスだった。 

いや、そこまで深く認識していたわけではないのだ。でも、「サクマ式」のパッケージが頭に焼きついている。 

どうやら明治時代には誕生していたというからスゴい。当時、イギリスから輸入されていたドロップを国産化したのが佐久間惣治郎氏という人物らしい。新鮮な味覚と風味を生む独自の製法は「サクマ式製法」と呼ばれ、特許庁よりサクマ式ドロップスの登録商標が認められたというからスゴいではないか。 

第二次世界大戦の戦火によって池袋や横浜にあった工場は失われてしまったようだけど、今は八王子で製造されていることは、君が貰ってきたドロップスの缶を見て、初めて知った。なんと、僕の育った場所から目と鼻の先でビックリだった。 

ところで、「サクマ式ドロップス」ではなく、「サクマドロップス」というなんとも模倣したような名称でドロップを販売してるサクマ製菓は別会社だ。 

サクマ製菓よりも佐久間製菓のほうがよっぽど歴史があるわけで、サクマ製菓が何かしらのインスピレーションをウケたのは間違いないだろう。なんとも皮肉なことである。 

そんなサクマ製菓のドロップスを食べる気になれなくなる自分がいるのは、自分の心の小ささではあるけれど仕方ない。 

ところで、佐久間製菓は、2023年1月20日で廃業することが決まっているらしい。新型コロナウイルス禍による販売の減少や原材料価格の高騰により財務状況が悪化していたという。2021年9月期は1億5173万円の最終赤字だったそうだ。 

山に登っているときの食糧としてもときどき使わせていただいた「サクマ式ドロップス」。またひとつ、時代がなくなってしまうと思うとなんだかとても哀しくなるけれど、ありがとう。 

【おわり】

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