4歳の癇癪と涙
もうすぐ5歳になる4歳の君は、朝も夜も怒られてばかりだ。そして、すぐに泣く。泣きわめく。
ママが怒るときは僕が避難場所になろうと思っていたけれど、君のワガママは度を越えている。
あれが欲しい、これが欲しい。これは嫌だ、あれは嫌だ。自分の思いどおりにならなければ癇癪を起こす。
涙を流しては、その涙は演技なのか、すぐにけろっと反省の色がないのも困ったものだ。
こういう時期なのだろう、とは思うものの、どうしてもイラっとしてしまう。
今日も朝から声を荒げてしまった。ママと保育園に行くと言って聞かないことから始まり(今日はもともとパパが送迎担当だったのだ)、グダグダ、ダラダラ、ご飯も食べず、着替えず、結局、時間ぎりぎりになって、また泣きわめく。
我が家は共働きだ。限られた時間のなかでいかに効率よく動くかが勝負なのだ。
確かに君には寂しい思いをさせてしまっている。毎日、朝早く、夜は遅い。お迎えが保育園で最後になることもしばしばある。パパとママが家にいない日もある。幼稚園の家庭に比べたら、比べてはいけないくらい一緒にいれる時間は少ない。
そんなことはわかっている。でも、そこは仕方がない。君とのかけがえのない時間を大切にしたい気持ちはママもパパも同じだ。
「怒り方」、いや、「叱り方」と言ったほうが良いかもしれない。「怒る」ではなくて「叱る」が正しいのだろう。これは組織のマネジメントでも大切なことだ。「叱り方」の工夫がパパにもママにも必要だ。
大人だからと言って答えを持ち合わせていないことはたくさんある。日々学び、試行錯誤の連続である。
【おわり】