前日に発熱した君
新型コロナの緊急事態宣言も解除されて比較的旅行もしやすくなったこの頃。沖縄か北海道か迷いつつ北海道をチョイス。帯広と釧路の旅、1泊2日。君はこの歳ですでに北海道に行ったことがあるから今回で2回目の北海道だ。
僕が初めて北海道に行ったのが高校生の修学旅行だったと思う。16歳とか17歳の時だ。生まれて初めて飛行機にも乗ったのもその時だった。いやはや、君は恵まれている。
実はつい先日も出張で帯広に滞在したのだけれど、ご飯も美味しくてとても良い思い出だけが残ったのでまた訪れることに。いつもながら準備期間はほぼゼロ。3日前に飛行機とホテルを予約した。
しかし、君は前日に発熱!
きっと毎晩布団もかけずに寝てるのが原因で、保育園から呼び出しの電話がかかってきたときには38度を超える熱。朝、なんだか少し様子がおかしかったのはわかっていたけれど、やっぱり体調がよくなかったのかと納得だった。ちなみに、朝は36.3度。
結局、あまり早くは寝なかった君だけど、翌朝にはまったく熱もなく、いつもどおり元気だったので、予定どおり出発。
このコロナ禍において、前日まで発熱していた子どもを旅行に連れて行くなんて「非常識だ!」「迷惑だ!」「子どもが可哀そうだ!」と、誹謗中傷を快楽としている一部の可哀そうな人たちは騒ぎ立てそうだけれど、お節介である。正直、飛行機やホテルのキャンセル代がかからなかったことは良かった。
熱、下がってくれて、ありがとう。
飛行機も列車もいびきをかいて爆睡。なのに・・・
大好きな電車に揺られて羽田空港へ。
飛行機のなかではほとんど寝ていたし、もっと言えば、帯広から釧路までの電車のなかもほとんど寝ていた君。君が「乗りたい!」と言うから特急おおぞら3号のチケットを予約して、わざわざ帯広から釧路に移動したのに。
でも、充実した1泊2日になりました。
どこを観光するわけでもなく、帯広では昼から「平和園」で焼き肉を食べて、夜は「農家バル FOOD BABY」でイタリアン。この2つのお店はおススメ。そして、六花亭本店でたっぷりお土産もゲット。あとは駅前のビジネスホテルでゆったりのんびり。
翌日、釧路へ移動。
釧路手前でむくっと目覚めて、「これ(特急おおぞら3号)、かっこよかったね!」という君にはさすがに笑えたよ。笑
トミカのおもちゃに負けた北海道
約20年ぶりの釧路。かつての記憶といえば、釧路和商市場でなけなしの小遣いをはたいて買った海の幸をおじちゃん家にプレゼントで送った記憶があるくらい。
しかし、釧路、びっくりするほど何もなかった!
さすがに君と釧路湿原はまだ早いので釧路の駅前を散策するも寂れ切っている。サンフランシスコを模したというフィッシャーマンズワーフはサンフランシスコに土下座したほうが良いレベル。どうせ君は列車のなかでずっと寝ていたし、こんなことのなら帯広の往復で良かったのではないかと後悔先に立たず。
夜のほうが活気があるのかもしれないけれど、昼間の釧路はとことん微妙でした。今度は釧路湿原に行きたいな。
食べログでも評価が高く、15時過ぎという微妙な時間帯の釧路で空いていた「レストラン泉屋 総本店」で軽く洋食飲みをして、釧路空港へ。釧路空港は有料ラウンジしかなくてこれまた微妙。JALの最終便で東京へ。
“トミカ”は釧路空港の売店でせがまれて買ってあげた電車のおもちゃ。しかも、北海道にまったく関係のない京阪電鉄ときたもんだ。そして、“4階のお家”は、帯広で泊まったビジネスホテルのことらしい。4階の部屋だったそこは君にとって新鮮で楽しかったようなのだ。
肝いりだったおおぞら3号はランク外。
そんな君との北海道旅行でした。でも、楽しかったよ。たくさんの思い出をありがとう。
【おわり】