目を見て話なさい!
大人が子どもに言う常套句だ。いや、常套句ではあるものの、人の目を見て話すことは、子どもに限らず大人になってもとても大切なことである。
大人の世界でもときどき人の目を見ずに話す人がいるけれど、いかがなものかと思う。相手に対する礼儀がなってないことはもとより、話しの本気度も伝わってこない。
今はオンラインでの会議も当たり前になり、顔も映さず話すことも違和感を感じなくなった。でも、それはあくまでオンライン上での話だ。
対面でのコミュニケーションでは相手の目を見て話すことはこの先もずっと大切なことに変わりない。
お前もな!
しかし、大人はしっかりと子どもの目を見て話ことができているだろうか。振り返ってみると、思わず「ドキっ」としてしまう自分がいる。
4歳2ヶ月になった君は、おしゃべりをするとき、しっかりと相手に顔を向けて、目を見て話をしてくれる。誰よりもすさまじい“目力”をいつも感じるのだ。それなのに僕は、忙しかったりすると君の顔も見ずに適当にお返事をしてしまうときがときどきある。
君が僕の目をしっかりと見て話をしてくれるたびに自分の行いを振り返り、「僕はできてないな。よくないなぁ。」と反省している。
君はきっと目を見て話さない僕のことをしっかり見ていて、真似をしてしまうかもしれない。子どもは親の背中を見て育つのだから当然といえば当然だ。どうかダメな僕のことを真似しないで欲しい。
自分ができていないことを他人に押しつけるほど最低なことはない。今日から意識して気をつけたいと思う。
君に「お前もな!」と言われないように。
【おわり】