君の「てて」
夜、君は僕の隣で寝ることが多い。
2022年2月7日(月)、どうしてかなかなか寝付けなかった僕は、君の手をふと握りしめる。
「あ、大きくなったなぁ」
あんなに小さかったのに、もうこんなに大きくなったんだと、しみじみ。まだまだ小さい手だけど、どことなくがっちりしてきた君の手は、ちょっぴりガサガサだ。まだときどき指をしゃぶるクセがあるせいかもしれない。
君は手のことを「てて」と呼ぶ。可愛い。言葉が遅かった君は、まだ君なりの言葉で話す単語がいくつかある。「てて」もそのひとつだ。
かけがえのない君との今
「パパはあっちねー。〇〇(君の名前)はほっちで寝るよー」
この日も布団を指さしながら満面の笑みで僕を隣に誘ってくれた君。あっち、と、こっち、の、こっち、が、ほっち、になるのもまた可愛い。
いつまで君のててをこうして握れるだろうか。この時間はきっと短い。だから、君との今をおもいっきり大切にしたい。
さぁ、今日もこんな時間だ。これを書いてる今は2月8日(火)午前1時10分。もう寝なくちゃ。明日は朝から会議がある。今日も君のててを握って寝よう。おやすみ。
【おわり】