水疱瘡のイメージと実際
水疱瘡と聞くと、身体中にブツブツができて、熱が出て、子どもが絶対に罹患する厄介な感染症だと思っていた。
実は君が生まれてからも、いつ君は水疱瘡になるんだろう、なかなかならないなぁ、なんて思っていた。いや、水疱瘡になって欲しいわけではなくて、単純にそう思っていたのだ。
大人が罹患すれば名を変えて「帯状疱疹」となる。厄介か厄介じゃないかといえば厄介な部類にはいる感染症のひとつではあるだろう。
そして、とうとう、もうすぐ5歳になる4歳の君は、2022年の11月に水疱瘡になった。どうやら保育園で流行りはじめていたようでウィルス(水痘帯状疱疹ウィルス)を貰ってきたようだ。
2歳とか3歳とか、もっと早い時期に罹患するのかなと思っていたけれど君は違った。そして、とっても軽症で、とっても元気いっぱいだった。安静期間はたったの3日で保育園に復帰したのだ。
それほど発疹も出ず、掻き壊すこともほとんどなく、唯一、薬が苦くて飲むことに苦労したくらいだろうか。今はもう瘡蓋になって目立たなくなってきた。
どうやら君が特殊なわけではなく、ワクチンのおかげらしい。君の他に罹患した子どもたちも総じて軽症で治りは早かった、と、保育園の先生が言っていた。
水疱瘡ワクチン、僕が子どもの時はなかったのだろうか。あったとしても効果がうすかったのだろうか。
とにかく、ほどなく回復して良かった。
水疱瘡のワクチン
水疱瘡のワクチンは、水疱瘡と帯状疱疹の予防に使われるワクチンで、どうやら効果が絶大のようである。
Wikipediaによれば、一度のワクチン投与で95 %の一般的な水痘が予防され、重度の水痘の予防率は100 %。 二度の投与は一度の投与より効果は高く、水痘・帯状疱疹ウイルスと接触する5日前にワクチンを投与していればほとんどの水痘は防げるとある。
安全性も非常に高いようで、どうやら日本では2014年10月に定期接種が開始されたというから、やはり僕が子どもの時はなかったようだ。
水疱瘡と聞くと厄介であるというイメージも、ワクチンがなかった時を過ごしたのだからある意味当たり前かもしれない、と、妙に納得している自分がいる。
ちなみに、僕は大人になって帯状疱疹も経験した。治った後もウイルスは体内に残るという。50歳以上になると帯状疱疹になりやすく、ワクチンの接種対象にもなるというから、もし50歳まで生きることができたら、僕もワクチンを接種してみようかなと思う。
【おわり】